服を買うということ

服を買うということ そのほか

アパレル業界20年以上。

大学を卒業し、就職先を考えた時に「好きなジャンルで仕事がしたい」という理由で、アパレル一本で就職活動をしていました。バブルが弾けた後の時代(これで世代がばれますね…!)大手アパレルメーカーはいわゆる6大学以外の生徒を受け入れる体制がなく、半年以上に及ぶ活動とおよそ50社以上の訪問、面接を繰り返し、やっと内定が決まったのはフォーマル業界のアパレルメーカーでした。

当時会社の指標としてガイドブックのような存在の会社四季報、それをなん度も読み返しました。内定をもらった会社は福利厚生や賃金などが整っており、本来の好きな服ではありませんでしたが総合的な判断で入社を決めました。

かつてアパレル業界で花形職業と言われていた”プレス”。

聞いたことありますか?

今の時代はもはや・・・ですが、当時はもてはやされて雑誌に載ることも多く憧れの職業でした。

私も運良くプレスという仕事に就き、やりがいをもって仕事をしていました。

仕事相手の多くは雑誌編集者やスタイリスト、制作会社のディレクターやデザイナー。

書いているだけでおしゃれ感漂います。

若い私はすっかり”おしゃれ”な人になりすまし、それが私を表現する方法などと唱え小さいアパートにインターナショナルな服をぎゅんぎゅんに並べていました。

そんな時代を長く過ごし、賃金が少しずつでしたが社歴とともにアップしても、服を買う給料の割合は変わりません。

”息を吸うように服を買う”と、ふざけ半分、本気半分で過ごしていました。(少々痛いですね…)

30代後半頃住んでいたマンションは都内近郊、坪数も大きくなく、クローゼットも一般的なサイズ。

その癖は変わらずある日、買い物をして帰ったあとに違和感が起こったのです。

購入した服を高級なショッピングバッグに丁寧に梱包してもらい、家に持ち帰りました。ですが、その先の行動に移せないのです。そう、ショッピングバッグから服を出してしまうことができない。しまう場所がなくて、とても嫌な気分になりました。

買い物で足りないものを満たしていることを、心の奥底では気づいていたのだと思います。

”服を買う”ことは”夢を買う”こと。

以前、お世話になっていたディレクター兼デザイナーの先生に教えてもらいました。

服を買うのは楽しいし、リフレッシュになりますよね。

そんな夢のお仕事を長く続けられたことには本当に感謝しかありません。

”ミニマリスト” ”サステナブル”が流行り、所有するモノが少ないことが一種のステイタスとなっている現在。

必要な服を買い、必要な時に着る。

ミニマリストにはほど遠いですが、今、私はその精神で買い物をしています。

今まで服に使ったお金は、学びのために使ったお金の数倍にもなります。

それも必要な学びだったととらえています。

ライフスタイルも変わり、私の場合、服をそれほど持っていなくても困らなくもなりました。

会社勤めって、服が必要ですから。

話が急に転換しますが、そんな私が服を減らすことができるおすすめの方法です。

  • こんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」を読む
  • 断捨離アドバイザーの助けを借りる
  • 引越しをする

こんまりさんの本は断捨離初心者におすすめです。片付けの捉え方を変えてくれる本です。

「もう読んだよ」って言われそうですが。

断捨離を学んだアドバイザーさんの後押しをもらう方法もおすすめ。モノと心のつながりにフォーカスしながら教えてくれるので、新たな発見もでき、楽しみながら片付けができます。

引越しをする、というのはなかなか難しいですが、強制的にモノが減ります。私は2年間の間に2回引越しをしたおかげで服と靴が1/4になりました。

クローゼットやシューズボックスに隙間に心地よさを感じるので、なかなかモノが買えません。

皆さんにとって”服を買う”ってどんな時ですか?

アパレル業界やお仕事で経験したことなどもまた買いていきたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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