書道作家の山田しおりと申します。
当ブログでは書道のあれこれや、
コーチングやそのほかのことを少し、書いていきます。
書道は5才から書道教室に通い始め、16才になる頃部活動との両立が大変という理由でお休みをしました。
部活動ではインターハイを目指すバスケットボール部に所属し、高校生生活の授業以外のほとんどを練習に費やしました。
お休みをしたいと言った時、その教室の先生に「看板娘」とか「大人になったら絶対再開して」と恐縮すぎる言葉をいただいたのですが、バスケットボールが好きで夢中になっていたので書道はお休みしたまま、そして社会人になってからは書道のことは少し遠い記憶になっていました。
30代後半で新卒から勤めていたアパレルの会社を退職し、(株)ワールドへ転職、宣伝部に所属し、たくさんのファッションブランドのプランナー、セールスプロモーションの企画・推進と制作物のディレクションなどを経験しました。
今思うとまさに ”土”の時代といった働き方をしていました。大きな資本力で大々的なキャンペーンを実施したり、有名なモデルさんを起用してプロモーションを仕掛けたり。そして企画書制作に明け暮れ、メンバーへの共有会議に時間をつかったりと、本当に忙しかったです。でもそのおかげでイラストレーターやフォトショップ、SNSに関する知識も身につきました。
充実した日々の一方で、私にとってそれはプレッシャーでもありました。そしていつしか、もっと自分を活かせて楽しく仕事をしながら生きたいと思うようになりました。
その時に頭をよぎったのは書道教室の先生の言葉です。
先ほど触れた「大人になったら再開してね」という約束。
また年1回開催していた展覧会で1位が取れなかった時の先生の言葉。
”しおりちゃんの字は正統派じゃないけど、でもそれがあったかくって良いんだよ”
1位を取る同級生はとっても大人っぽっくて綺麗な字でした。それに比べて私の字は太く、紙から今にもはみ出しそうなずっしりした線。先生は賛否が別れると教えてくれたのと同時にこの言葉をかけてくれたのです。
それを聞いてとても安心したのを覚えています。
”そうだ、再開しよう” と思ったら早速WEBで色々な情報を探しました。まずは手始めに通信から。ですがすぐに、段位になってしまい、本格的に習おうと再度情報収集。そしてご縁をいただいたのが今の師匠です。
一から筆の使い方を学びました。私の場合は気質から隷書や古典文字の臨書、その後創作文字や前衛書を習得、さらに乱筆と言われる王羲之の十七帖、仮名文字を習いました。
現在は2022年春にワールドを辞め、ロゴ制作や抽象作品を国内外で作品展示などをしています。
私の人生の目標は「得意なことで生きていく」。
書道とそのほかのことはそんなテーマをもとに発信をしていきます。